Javaを自分のWindowsのPC上で開発しよう&CSE上での実行方法

はじめに

プログラミング1の講義にてJavaの導入方法が適切に示されていなかったことで、混乱が生じているように感じる。今回はCSE上での実行方法と自宅のPCで開発はどのように行うのかを解説していく。

CSE上でのJavaの実行方法

コンソールを開く

左上のシステムからコンソール(黒い画面; ターミナル; 端末)を開きましょう。

エディタでHello.javaの作成

Vimの使い方

コンピューター入門ではemacsというエディタを用いてテキストを編集したが、emacsよりもVimの方が個人的に使いやすいため、こちらをおすすめする。
Vimのには「コマンド入力モード」「削除モード」「挿入モード」がある。
まずドキュメントを開くと、以下のような画面となっていると思うので、

コマンド入力モード

キーボード左上のEscキーを押してみてください。これでコマンドを入力できるモードになっています。
まずは終了の仕方は:q(コロンとQ)です。画面下部に文字が入力した文字が表示されて居ると思います。もしも入力を間違えたらもう一度Escキーを押してください。
そしてEnterを押すとVimを終了することができます。
ただし、テキストに変更が加わっていて、「No write since last change (add ! to override)」というエラーが出るときは、もう一度Escキーを押して:q!のように!を加えてコマンドを入力すると、Vimを強制的に閉じることができます。(このときテキストは保存されません)

挿入モード

次に挿入(Insert)モードへの行き方を紹介します。VimHello.javaを開いて、左上のEscキーを押し、右上のInsertキーを1度だけ押してみてください(2度押すと下記の削除モードになります)。
するとコメントが表示されていた欄(画面下部)に---- Insert (挿入) ----が表示されると思います。この状態では自由にテキストを入力することができます。

削除モード

Vimを開いた状態でEscを押し、Insertを2回押すとReplaceモードになります。
Insertモードに戻るには、一度Escを押し、一度だけInsertを押すことで可能です。

Vimで実際に編集をしてみる

vim Hello.java

をコンソールのコマンドに入力しましょう。
適切な内容を書き入れるましょう。以下のような内容が適切だと思います。

class Hello {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("Hello!");
    }
}

Vimをコマンド入力モード(Escを一度押す)にして、保存と終了のコマンド:wqを入力すると、ドキュメントを保存することができます。

コンパイル(javac)と実行(java)

  1. Vim:wqで終了
    →コンソールに戻ります
  2. コンソールに戻ったら、コンパイルをするために
    javac Hello.java
    を入力します。(なお完了しても特に何も出ません)
  3. 次に実行をするために
    java Hello
    を入力します。
  4. 先程の内容が正しく書き込まれていたらHello!と出力(表示)されると思います。 (もしも以上で異常が起きたら苦情を申し付けください)

以上のようにしてCSE上でJavaを実行することができます。

Eclipseを使ったWindows上でのJava開発

CSEに接続してコードを書くのはかなり辛いです。よってWindows上でJava開発をすることをおすすめします。教科書にも載っていると思いますが、ここはEclipseを用いた開発の方法を説明をします。(前節とかぶる部分もあります)

JDKのダウンロードとインストール_

Java開発環境、通称JDKとはJavaを開発するために必要なソフトウェア群です。
ただしJDKは、今回ダウンロードするEclipseには全部入っていると思うので、ダウンロードとインストールは結局のところ不要です。

一応、入れておきたい人は# JDKのダウンロードとインストール を参照してください。

Eclipseのダウンロードとインストール

Eclipse公式サイトからJava開発者用のものをダウンロードしてもよいですが、英語のままになるため、翻訳と必須プラグインがインストール済みのEclipseをダウンロードしましょう。

Eclipse 日本語化 | MergeDoc Project

Pleiades All in One ダウンロード」の「Eclipse 2020」を押して、行「Windows 64bit Full Edition」の、列「Java」をとりあえず選びましょう。 (わかっている人はStandard Editionを選んでも大丈夫です。環境設定とJava15とかをインストールする必要があるだけだと思います。たぶん)

ダウンロードしたファイルは7-Zipというソフトを使って展開(解凍)してください。(それ以外だとエラーが出ます) 圧縮・解凍ソフト 7-ZipからWindows x64のものをダウンロードして、ダウンロードしたインストーラーのファイルを実行してください。

7-Zipで展開(解凍)をするときは、先程のEclipseのファイルを選択して、右クリックから7-Zip→展開→OKとしてください。 ファイルが展開できましたら、たとえばCドライブ直下などに、先程展開して生成されたEclipseのフォルダを移動してください。

Eclipseでプロジェクトを作ってみよう

丸投げします。以下サイトを参考にしてください。

「Eclipse」の基本操作に慣れる (1/2):Eclipseではじめるプログラミング(2) - @IT

Windows上でのJavaの実行方法(Eclipse無し)

CSEに接続してコードを書くのはかなり辛いです。よってWindows上でJava開発をすることをおすすめします。
今回は多分教科書には載っていないEclipseなどのIDE(統合開発環境)を使わない実行方法を解説します。
**ただし、この節はやや大変なので今回は推薦しません。上記の# Eclipseを使ったWindows上でのJava開発をおすすめします。

JDKのダウンロードとインストール

JavaDevelopmentKit(Java開発環境?)、通称JDKとはJavaを開発するために必要なソフトウェア群です。
Java8のJDKOracleのサイトからダウンロードできます。

Java SE Development Kit 8 - Downloads | Oracle 日本

基本的に、Java SE Development Kit 8uXXX の項目の「Windows x64」の「jdk-8uXXX-windows-x64.exe」を押して、出てきたポップアップを許諾すると、Oracleのアカウントが必要になります。
Oracleのアカウントを適当に作ったら(詳細な手順は省きますが、メールアドレスと氏名などを書くとかだけだったと思います)、ログインしてダウンロードしましょう。ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールをしてください。

OpenJDKをダウンロードしたい場合 (やや慣れが必要なため、この記事では推薦しない) なんやかんや あって、JDKのダウンロードはOpenJDKの方からダウンロードするのが良いかもしれないです。しかし、なんやかんや あったので色々なディストリビューションあり、JavaFXがなかったり、ちゃんと話さないとわからないので、とりあえず今回はおすすめしません…(ちょっとまだ全貌が分かっていないです)。

AdoptOpenJDK - Open source, prebuilt OpenJDK binaries

  • OpenJDK 8 upstream バイナリのみ版 環境変数の設定をしなければいけないので、少し面倒です。(上記のインストーラー版を推薦)

Upstream | AdoptOpenJDK - Open source, prebuilt OpenJDK binaries

Operating System: はWindowsを。Architecture: はx64を選択(するしかないい)のでこれを選択して、JDKと書いてある方の.zipをダウンロード。ダウンロードしたzipファイルを展開し、展開したファイルを適当な浅めのフォルダに移動してください。そしてこの中のbinフォルダに対して、環境変数の設定をしてください。

javaファイルの作成

Hello.javaというファイルを作成します。
まずは、拡張子を表示してください。(参考: Windows 10でファイルの拡張子を表示する方法 - NEC LAVIE公式サイト サービス&サポート )

  1. 適当なフォルダ内にて右クリックをして 「新規作成>テキストドキュメント」をクリックしてください。
    → 「新規テキストドキュメント.txt」というファイルが生成されている。
  2. 名前をHelloに変える。またこのファイルの拡張子「.txt」を「.java」に変更します。つまりファイル名としてはHello.javaとなります。
    ファイル名変更の方法はファイル名を変更 - NEC LAVIE公式サイト サービス&サポート を確認してください。

javaファイルの編集

Hello.javaというjavaファイルを作成したら、簡単なプログラムを書いてみましょう。例えばさくらエディタやメモ帳などのエディタでHello.javaを開いて(ダブルクリックからプログラムを選択など)、以下の内容を入力(コピペも可)してみてください。

class Hello {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("Hello!");
    }
}

そうしましたら作ったjavaファイル(Hello.java)をCtrlキーとSキーの同時押し(通常はこれをCtrl+Sと表記しますので覚えておいてください) などで保存してください。

コンパイル(javac)と実行(java)

作ったjavaファイルを保存しましょう。
1. WinキーとRキーを同時押し(Win+R)して、出てきたウィンドウにcmdと入力します。
コマンドプロンプトという黒い画面が起動すると思います。(一応コンソールとも言うかもしれないです; 省略してCMDと書くことがあります) 2. コンパイルをするために
javac Hello.java
コマンドプロンプトに入力します。(なお完了しても特に何も出ません) 3. 次に実行をするために
java Hello
を入力します。 4. 先程の内容が正しく書き込まれていたらHello!と出力(表示)されると思います。

以上のようにしてWindows上においてEclipse無しでJavaを実行することができます。(ちょっと初心者には辛いですね)

WSLで開発してみる

自分のWindows上でCSELinux環境を再現することができます。

Windows Subsystem for Linux (WSL) を Windows 10 にインストールする | Microsoft Docs

Microsoft公式サイトに記述がありますので参考にしてみてください。

また、新しいSSDとかを買ってCentOSをインストールして載っけるのもいいかもしれません。

WSL上のLinux(CentOSUbuntu)でも、# CSE上でのJavaの実行方法 と同じことをすれば大丈夫だと思います。また、WSL上ではLaTeXをinstallしたりして、この環境でLaTeXが使えちゃったりします。詳しくは調べてください。